- 公開日:2026.04.02
【なぜ資料作成なのか】この仕事に向き合う理由
01.okunote設立の背景
(田谷野)
okunoteを設立したのは、今からおよそ7年前の2019年です。起業当初は「一人でできることは何でもやる」というスタンスで、いただける相談にはできる限り応える日々を過ごしていました。かなりハードな毎日でしたが、新卒で入社した広告代理店で様々な方と出会い、起業後も本当にたくさんの声をかけていただけたことが大きな支えになっていました。
− 広告代理店ではトップクラスの営業成績だったそうですが、それでも起業の道を選んだ理由は何だったのでしょうか。
(田谷野)
実は、起業そのものは大学生の頃から決めていました。
広告代理店に入社したのも、起業前にできるだけ多くの経験を積むためです。短期間で密度の高い経験を得るには、あえてハードな環境に身を置くのがいいと考えました。面接の時点でも「将来的には起業したい」と率直に伝えていて、それを理解したうえで採用してもらった恩もあったので、在籍中はとにかくがむしゃらに働きました。
入社から3年が経った頃、代理店の一営業担当という立場では解決しきれない課題があることを実感するようにもなり、もっと柔軟な立場でより顧客に寄り添いながら価値を届けたい。そう考え、当初の予定通り起業を決めました。
02.okunoteの転機
(田谷野)
okunoteにとって最も大きな転機は、現取締役の仲田が加わったことです。資料作成事業を始めるきっかけにもなりました。
仲田は広告代理店時代の先輩で、重要な提案やコンペのたびに、裏側で資料の相談に乗ってもらっていました。そのおかげで自信を持って提案に臨めた場面も多々あります。
仲田は、自分にはない強みを持っている人です。頭の中にある考えを具体的な形にしてくれる。だからこそ、「二人で力を合わせれば、もっと大きなことができるはずだ」と感じていました。独立する前も独立してからも、定期的に話をしていました。
− 実際に仲田さんがジョインしたのは、okunote設立から半年ほど経った頃ですよね。何かきっかけがあったのでしょうか。
(仲田)
2019年の冬から新型コロナウイルスが広がり始め、世の中の前提が大きく変わりました。
もともと田谷野から声はかけてもらっていたのですが、自分たちが明確にバリューを出せる事業がまだ見えておらず、話は保留になっていました。そんな中、コロナをきっかけにオンライン商談や電子契約が一気に普及し、営業のあり方そのものが変わりました。
それによって、これまでは訪問や移動時間を考えると採算が合いにくかった小規模なスポット支援にも可能性が出てきました。そこで改めて二人で議論を重ねたんです。
その中で浮かび上がったのが、「資料作成を軸にした事業」でした。オンライン商談が主流になることで、資料の重要性も確実に高まるはずだと感じました。相手の反応が見えづらい環境では、資料そのものに情報や意図をしっかり乗せる必要がありますし、資料単体で理解され、そのまま意思決定が進む場面も増えていく。そこには確かな需要が生まれると考えました。
(田谷野)
当時、資料作成を専門で提供する会社はまだ多くありませんでした。すぐに知人に頼んでLPを作り、仲田には業務委託という形で入ってもらいながら、資料作成代行事業をスタートさせました。
最初はトライアル的に低単価で提供していたのですが、初めて受注したお客様が、「単なる作業代行ではなく、顧客課題を解決するために資料をつくっている」という点に大きな価値を感じてくださって、継続して発注をいただけるようになりました。
「移動時間がなくなり小額支援もできるようになった」という話と矛盾してしまいますが、初のリピーターのお客さんだったので仲田と2人で直接会いに行きました。
そして、その打ち合わせの帰り道で、仲田がフルコミットを決断してくれました。その時のことは今でも鮮明に覚えています。
− その後、どのようにして売上を伸ばしていったのでしょうか。
(田谷野)
お客さんから評価されていた「背景や課題を理解した上での構成提案」を軸に価値提供を行い、大手企業とパートナーシップのような座組での取り組みであったり、難易度の高い提案を成果に繋げるところまで伴走する形での座組であったり、僕らにしか出来ない形での相談が増えていき、事業として形になっていきました。
(仲田)
大きな商談のたびに個別提案書の作成を任せていただいたり、他部署へご紹介いただいたりと、リピート率は同業の方に驚かれるほど高いと思います。
私たちは「本当に価値を出せるか」をとても大切にしていて、バリューを出しにくい案件については無理に受けず、率直にお伝えする姿勢を貫いてきました。その誠実さが、結果的に信頼につながっていったと感じています。
03.なぜ資料作成なのか
− 資料作成は一般的に“作業”として捉えられがちですが、なぜそれを事業の軸に選んだのでしょうか。
(田谷野)
大きな話を前に進める、重要な商談、ビジネスにおける最重要な場面において、資料はとても重要な役割を果たすと考えています。どれだけ優れたアイデアや戦略があっても、相手に正しく伝わらなければ前には進みません。意思決定の場では、伝え方そのものが価値になります。
私自身、広告代理店で営業をしていた頃、案件や商談の規模が大きくなるほど、テキストを並べただけの資料では成果につながりにくいことを痛感してきました。
資料は意思決定を進める上での重要な接点で、資料の質が変われば、商談の進み方が変わり、提案の通り方が変わり、組織の動き方も変わります。
これまで積み重ねてきた経験を活かしながら、他社ではなかなか踏み込めない領域で、しかも大きなインパクトを生み出せる支援をしたい。そう考えたとき、たどり着いたのが資料作成でした。
(仲田)
okunoteが行なっている資料作成は、単に情報を並べたり、見た目を整えたりする仕事ではありません。重要なのは、相手や状況を正しく理解したうえで、必要な情報を整理し、最適な形に再構成することです。同じ内容であっても、相手の立場や関心、意思決定の背景が異なれば、伝えるべきポイントも伝え方も変わります。
AIの進化によって、定型的な資料作成や一定水準のアウトプットは、今後ますます効率化されていくはずです。しかし、重要な意思決定の場で成果を生むのは、平均的によくできた資料ではなく、相手や状況に合わせて設計された資料です。人が担う役割はより高度になっていくと考えています。
04.一緒に働く人へ
(仲田)
資料作成には明確な正解があるわけではありません。どこまで考え抜けるか、どこまで細部に責任を持てるかで、成果物の質には大きな差が生まれます。
言い換えれば、手を抜こうと思えばいくらでも抜けてしまう一方で、最後まで粘り強く向き合った仕事には、その姿勢が必ず表れます。
okunoteは、単なる作業者の集まりではなく、AI時代にも淘汰されない“職人チーム”でありたいと思っています。そうした力は一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、急拡大を目指すのではなく、質を守りながら着実に成長していきたいと考えています。
(田谷野)
変化の激しい時代の中で、これからもより多くの「挑戦するひとを、強くする」ために。
過去の経験や成功体験にとらわれず、自分たちのスキルや知識を常にアップデートし続けながら、人としても組織としても、ともに進化していきましょう。






